ライトノベル レビュー

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本人の許可を得て『密着』取材しております。
ほうそうぶ(放送部兼放課後捜査倶楽部)に入部し、真の名探偵となるべく、イイ女なパートナー探しとスキルアップに励む皇沙門。ある日、美貌の生徒会長、星群舞花が何者かにいやがらせを受けていることがわかり、密着取材と称して沙門が護衛をすることに。護衛初日、沙門は副会長を勤める金髪の美少女、石衣火弓に出逢うが、なぜか火弓は沙門を嫌い、非協力的。それでも沙門は、ある人物を犯人と定めるが......!? 事件の鍵を握るみたらし団子クリームソーダが爆発するとき、名探偵は覚醒する! 新感覚ラブコメ第二幕、さん、にー、いち、キュー!

「アイラブユー」
「...................................................................................................?」
 だが、残念なことに俺の意志は伝わらなかったらしい。
 少女の表情は、なんだか苦虫をかみつぶしたような、微妙なものになっていた。
 とはいえ、俺のボキャブラリーではこれ以上は何も言うことがない。
 あとは、強い意志を込めた目で訴えるしかあるまい。
 俺は少女の目をまっすぐに見つめた。
 届け、この想い。
「........................う」
 しばらく視線を交錯させていると、少女がなにやらつぶやいた。
 なんだ? よく聞き取れなかったな。
 俺は少しだけ体を少女の方へ近づける。
「ぶっ殺されたいのですか、このゲス野郎」
「......」
 おや。おかしい。
 何やら少女の容姿には相応しくない言葉に聞こえたのだが、空耳だろうか。
「......聞こえなかったのでしょうか。アタシはあなたにぶっ殺されたいのですか、このゲス野郎、と尋ねたのですが。それとも言葉を理解する脳みそを持っていないのですか」
 ......どうやら聞き間違いではなかったらしい。

novelauthor: 宮沢 周

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2011/5/25

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