ライトノベル レビュー

新約 とある魔術の禁書目録

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仮面ライダーHAMADURA!!!

......本当にそうとしか表現できないぐらいに浜面がカッコよかったの巻。
大人気、科学と魔術が交差するシリーズ、巻数のカウントをリセットして「新約」を冠しての再登場。
ただし、ストーリーは前巻から直接続いている模様。
異国の空で散った主人公、上条当麻は今回はお休みで、物語的にも学園都市を舞台に科学(&超能力)サイドがメイン。

第三次世界大戦を生き延びた浜面とアクセラレーターはそれぞれに手に入れた平和を享受していた。
しかし、その平和を快く思わない勢力が、彼らの存在を抹殺しようと動き出す。
彼らの行動の真意とは......?

敵に攫われた少女を助け出すべく、無能力(レベル0・スキルアウト)の浜面と超能力(レベル5・最強)のアクセラレーターが共闘する。
しかし、敵は学園都市の超兵器を操る超能力者たち。浜面は知恵と勇気武器に奮闘するも、今一歩的に手が届かない。
そんなときに彼の目の前に齎された武器は──

相変わらずの分厚さとハイテンションさでラストまで盛り上げてくれる。
最後の最後に一番美味しい所を持って言ったのはやっぱりあの男だったけども。
彼が今回の物語の裏でどこで何をしていたのかは、次巻で語られるのだろうか。「新約」になってもまだまだ目が離せない。

レビュー:2011/7/13

カテゴリ:

上条当麻不在の世界。彼が命を賭けて守った、様々な人たちの様々な安らかな日常があった。

 ローマ正教の暗部『神の右席』最後の一人、フィアンマがロシアから起こした第三次世界大戦は、上条当麻の活躍により終結した。彼の、消失と共に。
 ここは上条当麻が存在しない世界。
 魔術サイドは再編・改善がすすみ、信徒たちには安息の日々が訪れていた。
 科学サイド総本山の学園都市では、最強の超能力者・一方通行が、『闇』と手を切り、打ち止めや番外個体と共に騒がしくも穏やかな日常を過ごしていた。そこには『グループ』の影も無い。
 元スキルアウトの無能力者・浜面仕上は、ロシアで手に入れた『闇』との交渉材料を懐に、絹旗、滝壺、そして帰ってきた麦野と共に新生『アイテム』を結成、活動を再開する。
 闇からの『卒業生』たちは、平穏を手に入れたのだ。──凶悪な『新入生』が、彼らの前に現れるまでは。

novelauthor: 鎌池和馬

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2011/3/10

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