ライトノベル レビュー

今度のヒロインは── 魔王様?!
自動人形と魔術の火花が飛び散るバトルアクションシリーズ第6弾。

劇中は夏休み。夜会のバトルロワイヤルは一旦お休みとなり、その間に展開するのは主人公・赤羽雷真の修行編。
そして同時に、雷真と夜々の出会いを描く過去編が交互に展開する。
雷真が夜々からあれほどの信頼を勝ち取った理由が語られ、同時に雷真は硝子から命じられた調査任務の折りに出会った〈迷宮の〉魔王、グリゼルダ・ウェストンに師事を乞う。

グリゼルダの世間知らずとぼけたキャラクターと、領民を想う覚悟と行動力は非常に魅力的。
『女装』シーンも破壊力抜群である。......しかし、夜々にも負けないレベルの思い込みの強さはいかがな物か。(笑
今回は学院外が舞台とあって、夜々の出番は過去編が中心となったため、バランスを取ったのかもしれないが、雷真はどこまでも女性に振り回される宿命なのだろうか。
夜々にも増して出番の少なかったシャルロットはカラー口絵まで占領してしっかり序盤で水着アピール。
ラストの乱闘は今後の展開を先取りしていると言わざるをえない。ラブコメ的な意味で。

迫力のバトルシーンは今回も健在。夏休み中グリゼルダにしごかれ怪我も復調した雷真は、大幅パワーアップして夜会に復帰を遂げた。
夜会のランキングはこれで折り返し、と言う事なのでココからはさらに強力な敵の出現が期待できる。

レビュー:2011/7/25

カテゴリ:

「夜々はずっと、貴方を護ります。この命の続く限り」過去と現在は交錯し、再び〈夜会〉の幕が上がる――!

機巧魔術――それは魔術回路を内蔵する自動人形と、人形使いにより用いられる魔術。夏休みも既に半ばが過ぎ、夜会を勝ち抜くため〈紅翼陣〉体得の修行に励んでいた雷真は、硝子からとある人物の内偵を命じられる。その人物とは、四年前の前回夜会の勝者である、〈迷宮の〉魔王――グリゼルダ・ウェストン。学院から出られない夜々の代わりに、小紫とともにグリゼルダのもとに向かう雷真。すると、彼女は〈紅翼陣〉とそっくりな能力を持っていて......? 「俺を弟子にしてくれ」「と......遠まわしの求婚?」「妙な自己完結をするな!」シンフォニック学園バトルアクション第6弾!

novelauthor: 海冬レイジ

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2011/7/25

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