ライトノベル レビュー

真昼兄ぃぃぃ────っ?!

遺伝子改造や外科手術によって、超高性能生体コンピューター『Iブレイン』の登場により、人類は物理法則を書き換える手段、『魔法』を手に入れた。
しかし、『魔法士』の登場は大戦争を引き起こし、地球に終わらない冬が訪れた。
次第に終わり行く世界の中で、何とか終わらせない手段を模索する魔法士の少年少女達の戦いの物語、第八話の中巻である。

いろんな意味で「大体こいつのせい」と言われてしまいそうな天城真昼。
賢人会議を発足して以来八面六臂の活躍であるが、今回も大活躍している。

前巻のラストで狙撃された真昼。しかし、彼は病院で一命を取りとめていた。その知らせを聞いて、胸を撫で下ろす、天城錬をはじめとする魔法師たち。
しかし、賢人会議の実質の運営者たる参謀が倒れた事によって、政治的に大きな波紋を呼び起こした。
シティ・シンガポールとの同盟を失敗させるわけには行かない。賢人会議リーダーであるサクラは、病床に真昼を残して一人同盟の調印式へと臨む。
しかし、このタイミングこそが真昼にとっての最大の危機だった──。

空を覆う雲を除去する方法が明かされていたり、各所でラブコメディ展開が起きていたりと、物語の主流以外でも見所が幾つか。
とりあえず、真昼のデリカシーの無さはサクラに一発殴られる程度じゃ済まされない犯罪だと思うのだがどうか。

レビュー:2011/7/14

カテゴリ:

シティと賢人会議の歴史的同盟は、果たして実現するのか!?
 シティ・シンガポールと賢人会議の歴史的同盟締結を前に、凶弾に倒れてしまった参謀の真昼。厳重な警備が敷かれた病院に真昼は収容され、刻一刻と調印式の時間が迫りつつあった。様々な勢力の思惑が渦巻き、反対派が更なる妨害工作を仕掛けるなか、果たして調印式は無事執り行われるのか? 真昼の描く魔法士と人間が共存する未来の行方はどうなるのか!?
 そして、その一方、賢人会議の代表・サクラは、ウィッテンが書き残し真昼が隠していた地球を覆う「雲」を除去する方法を知ってしまう......。
 いよいよ佳境へと進む『ウィザーズ・ブレイン』、第15弾!

novelauthor: 三枝零一

4048702750

2011/2/10

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