ライトノベル レビュー

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超巨大兵器AAEは世界平和の使者か、
人類滅亡の最終兵器か。その謎がついに!!
世界七箇所に突如現れたAAEのパイロットとしての資格を示す門章を持つ生徒が、世界中から集められた星立・真宮研究所附属AAE高校の初代星徒会長に就任したキューこと橋良九星。実は、AAEを操ることが出来ないのに、女の子にはモテモテだ。同級生の綾瀬川椛、月緒・メイ・シルバーライアン、アムリネス・13世・アイシス、ナディア・ヴェルディ・シュバルツシモンがキューのために副会長の座を巡る激しいバトルを繰り広げることに。高校生活は順調かに思えたが、AAEの存在を巡り先進各国が不穏な動きを見せ始める。超巨大兵器AAEの存在理由とは何か? 世界平和の使者か? それとも人類滅亡の最終兵器か? そして高校生たちの未来は!! その謎を知る天才科学者真宮ソフィー村本は、キューに衝撃の真実を打ち明けた!!

「だが――――民間でもなく、政府でもなく、真宮ソフィー村本である私が求めることは、これからも少年が、強く気高いきみでありつづけることだけだ」
「………強い? なんだそれ。別に強くも気高くもねえよ俺は。今日の演説でも、あがっちまって危ないところだったよ」
「自分の価値にまだ気づいていないのか。こいつめ。まあ、しばらくはそれでもいいか」
先生は俺にデコピンをくらわせて微笑んだ。なぜデコピン。
「ま、話の続きはメシ食いながら聞くぜ」
だが校庭から食堂に転がり込んだ俺たちの見たものは――――。
「せーのっ、橋良九星くん、星徒会長就任、おめでと――――っ!」
薄暗かった食堂に一斉に灯りがともり、それと同時にクラッカーの破裂音が押し
せた。
「うあっ!? えっ、えっ、えっ、えっ、………なに?」
目をぱちくりさせる俺の周りでは、よく知る顔ぶれが拍手の雨を降らせていた。
「おめでとう少年。今日はささやかながら就任祝いの席を用意した。急なことなので大した物は用意できなかったが、存分に楽しんでいってほしい」
白衣の魔乳、真宮先生が俺の背中を押しながらそう言った。

novelauthor: 朝倉サクヤ

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2011/6/24

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