ライトノベル レビュー

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全お嬢様集結!
最大の『ばーさす』開始!!
神菜との勝負が日常となっている水樹たちZ組。だがその申し込まれる勝負の回数は明らかに増えていた。神菜が何か焦っていると感じる水樹だが、その真意がわからずに困惑する。一方神菜は、自分の思いが水樹に伝わらず、いらいらしていた。彼女はその思いを成就すべく、ついに絶対権力の象徴である生徒会長兼理事長の座を懸けてのガチバトルを宣言。勝負には水樹たちのみならず全お嬢様も集結し、いつしか最大のばーさすへと発展していく! まったり学園ギャグコメディ最高潮!

「......あっ?」
「えっ?」

 神菜の焦った声に、水樹は驚いて振り返った。
 どこかで力加減を間違えたのだろうか。彼女は跳び上がる寸前、足をひねっていた。
 そのままバランスを崩し、十分に踏み切ることができず、姿勢もそのまま頭から水樹の方にもつれこんでいく。
 そして。
「「うわあああああああああああっ?」」
 観衆から、絶叫が上がった。全員が全員そんなつもりはなかったのに、そろえて悲鳴に近い声を上げてしまったのだ。
 状況に思考がついていけなかったせいもある。
 彼らの目の前で。水樹と神菜の顔は重なっていた。
 具体的に言うと、唇同士が。
「「~~~~~~~っ?」」
 二人は慌てて離れると、互いの顔を凝視する。頭の中が真っ白になりそうだった。

novelauthor: 番棚 葵

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2011/5/25

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