ライトノベル レビュー

B.A.D. 5 繭墨は猫の狂言を笑う

|

カテゴリ:

「始まりの先には――終わりしかないんだよ」

「忌ま忌ましい」燃えさかる炎を前に繭墨あざかは囁いた。麗泉女学園生徒の自殺に端を発する、奇怪な紅い花にまつわる一連の事件。その裏に見えるのは、異界へ置いてきたはずの繭墨あさとの影だった。そして学園で出会った、猫の仮面に黒いマントを纏った少女、神宮ゆうり。少女は芝居じみた格好と仕草、あさととよく似た歪んだ笑みで僕たちに告げる。「――猫は狐の使者だ」と……。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー、第5弾!

novelauthor: 綾里けいし

404727223X

2011/4/30

Amazon.comで購入