ライトノベル レビュー

とわいすあっぷっ!

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嫁は勇者で愛人は魔王!?
主人公・悟に秘められた力を巡って、相容れぬ二人が恋と刃の火花を散らすラブバトル!
一族の無用息子と蔑まれていた明石悟に突如、結婚の話が持ち込まれた。相手は悪名高い凶暴女のサワノリョーコ。だが、目の前に現れたのは類人猿のメスではなく、可憐でクールな少女であった! さらに悟の前に金髪ツインテールの少女・アリスが現れる。しかし彼女はとんでもない秘密を抱えており、悟の身体だけが目的だと笑顔でのたまうのであった――。悟に秘められた力を巡って、相容れぬ二人が恋と刃の火花を散らすラブバトル開始!

 旅館澤乃、という紋の入った浴衣をアリスは着ているが、着付けが分からないのか、まるでナイトガウンを羽織るように緩く袷を閉じて帯を結んでいる。
 そんな緩い着方だと、喉元からお臍の上まで広く魅惑のVゾーンが広がってしまい、おまけに風呂上がりの湯気の立つ桜色の肌がデンジャラスな色っぽさを――。
 願わくばおっぱいとか大きければ、もっと凹凸の隙間とか出来て妖艶なむっはーんな色気があるのだけど、ぺたんこなアリスは逆に痛々しく初々しい魅力がある。
 だめだ、黙って観察しいると不埒な考えが頭の中を占領する!
「あんたも埃まみれじゃない、こんな所で黄昏れてないでさっさと身体を綺麗にして来なさい、まるで難民かななにかみたいよ?」
「あ、アリスってガイジンさんなのに日本語上手……だよね?」
「へ? そんなの人間の言葉なんか何とでもなるものよ、って……あんたなに見てるの?」
 間を繋ごうとした会話を遮って、アリスが腰を屈めて僕をじろじろと観察している。目の遣りどころの困る格好のアリスが、部屋の中に踏み寄ってくる。
 石鹸に混じった甘い香りに、僕は意味無く恐怖を覚えて畳の上を後ずる。アリスは上半身を屈め、僕の顔を見つめ――ああ、胸元どころか足の隙間まで浴衣の間から覗けそうな!
 細面柳腰のアリスにそんな事をされると、いろいろ女の子に妄想しちゃう一男子としては心臓と下半身に悪い。僕の焦りを察したのかアリスの唇が、性悪な薄笑いを浮かべる。
「ふぅん、なるほど、男の子だからねえあんたも、ふんふん?」
「ご、ごめんなさいエロい目で見てしまいました……」

novelauthor: 阿羅本景

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2011/2/25

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